金木で太宰治巡り オススメは太宰治疎開の家

弘前駅から電車で約1時間15分(乗り換えがうまく行けば)の場所にある金木へと観光に行ってきました。

金木ってどこですか?という方もいるかと思いますが、何を隠そう私も行く前はそうでした。

ねぶた祭りの3大都市と言われる(?)、青森、弘前、五所川原。その五所川原の近くにあるのが金木です。

弘前からはJR快速リゾートしらかみという全席指定の特別列車で向かいます。

このリゾートしらかみがすごいのです。

車内が綺麗、売店もおしゃれということももちろんですが、

足元がとんでもなく広いのです。

短い足をめいいっぱい伸ばせる幅があります。新幹線の1.5倍くらいはあるのではないかというくらい、とにかく広い。

足を伸ばして楽々移動が可能です。

電車の中では、ホテルで入手したむつ新聞を読んで天気をチェックしたりしていました。

旅の途中に読む地元の新聞って面白いですよね〜。地元ネタが満載です。

弘前から金木まで行くには、リゾートしらかみで弘前から五所川原まで行きます。

そして五所川原駅の隣にある津軽五所川原駅から、在来線に乗るのです。

昔懐かしの切符ですが、紙がすごく厚いのが特徴です。カッチカチでしたよ。

電車はレトロなワンマン列車。いつもは1両ですが、この日は走れメロスマラソンというイベントをやっていたみたいで、2両編成で運行していました。

津軽鉄道のホームには、昔使われていた津軽鉄道の車両なども飾られています。

鉄道好きにはたまらない場所ですよね。

この津軽鉄道に乗ると、なんと添乗員さんらしき駅員さんがつき、停車する駅や景色について解説をしてくれます。

その話が面白くて面白くて。なぜか駅員さんの手書きのクリアファイルを売っていたりするのもかなり面白かったですね。他では買えません〜というPRに、何人かのお客さんが買っていました。

その津軽鉄道の中で、駅員さんが金木で降りる人向けに金木の観光地図を無料で配ってくれ、さらに観光ポイントまで解説してくれました。

え?これって普通の列車だよね?

と少しびっくり。まるで団体ツアーの添乗員さんのように車内を盛り上げて、観光ポイントの解説までしてくれる、至れり尽くせり電車だったのです。

そしてたどり着いたのが、太宰治の故郷の金木駅です。

ここは小説家で有名な太宰治が生まれ育った家である斜陽館、そして疎開して家族で住んでいた別邸などもある場所なのです。

斜陽館と津軽三味線会館

私たちはまずは、津軽三味線会館へと向かいました。

金木は津軽三味線の発祥の地だそうです。

津軽三味線の歴史を学ぶとともに、中で津軽三味線の演奏を聴くこともできます。

やはり津軽三味線の発祥の地だからなのでしょうか。

今まで聞いたどの津軽三味線よりも上手でした。

しっかりと長く演奏してくれるので、聞き応えもあります。

津軽三味線会館からほど近い場所にあるのが、斜陽館です。

斜陽館は太宰治が生まれ育った家です。

私は全く知らなかったのですが、太宰治の実家はとても裕福なのです。当時の青森県で4番目にお金がある家で、お父さんは貴族院の議員、さらに牛乳で顔を洗っていたらしいのです。

牛乳で顔を洗うって・・・と思ってしまいますが、そのくらいお金持ちなのです。ちなみに青森県のお金持ちランキング1位と2位は五所川原にいたらしいのですが、五所川原ってお金持ちエリアだったのでしょうか?

それはさておき、この斜陽館、とにかく広いです。

しかも、昭和の後半まではこちらは旅館として使われていたようです。泊まってみたかったですよね。

一部屋一部屋がとにかく広く、豪華なお部屋もたくさんあります。

何よりも使用人部屋や女中部屋まであります。

仏壇です。わざわざ京都の専門店に特注で作らせたとのことで、豪華極まりないですよね。

太宰治はこの家の10人兄弟の6男として誕生し、学生時代からとにかく優秀だったそうです。

この家は太宰治が自分の故郷をモチーフにした作品に多々登場するので、事前に「故郷」「津軽」などの作品を読んでから訪れるのがオススメです。

一押しの観光スポット 太宰治疎開の家

斜陽館ももちろん素晴らしい観光スポットですが、金木で一番良かったのが太宰治疎開の家なので是非そちらも紹介したいと思います。

斜陽館から徒歩で3分程度の場所にあります。この疎開の家は、もともと斜陽館の敷地内に立てられていたものを、建物はそのままに少し離れた場所へ移築したものらしいです。

太宰治が敗戦後に妻子とともに暮らしていた場所になります。

太宰治が実際に座り、執筆していた場所です。

ここに座ることができます。すごいですよね。

実際にこの場所で書かれた作品が「走れメロス」などの単行本にも入っています。

照明も当時のままなのです。

すごく静かな場所なので、太宰治が実際に住んでいた雰囲気を味わうことができます。

この疎開の家の何が良いかというと、ここの店主さんが詳しく解説をしてくれることです。

太宰治のどの小説のどの箇所に出てくるのが、この部屋で、など詳細に教えてくれるのです。

当時の太宰治の家の状況や太宰治と実際にあった方のお話などを交えて教えてくれる話は、絶対に他の場所では聞けない貴重なものばかりです。

太宰治のファンであったら垂涎ものですし、太宰治のファンでなくても太宰治の小説がとにかく読みたくなる、魅力的なお話ばかりでした。

帰りにショップで太宰治の本を買ってしまいました。

やっぱり解説がつくのとつかないのとでは、旅行の楽しさが10倍違います。さらにこの家の店主さんは太宰治について熱く語るので、なおさら素晴らしい訪問になりました。

金木に行かれる方に1番オススメしたいのがこの太宰治疎開の家です。

金木から五所川原へと変える電車の切符には太宰治のイラストが入っており、記念に持って帰ってきました。

レトロで素敵です。

五所川原で天中華を食し、五能線で秋田へ

五所川原駅では、地元で美味しいと評判の天中華をいただきました。

亀の家というお店で、地元の落ち着いた雰囲気のあるお店です。

こちらが天中華です。醤油ラーメンにかき揚げが載っています。

このかき揚げ、小さなホタテがたくさん入っていて、噛むと旨味がじわ〜っと広がるのです。

天中華を食べる前は、ラーメンとかき揚げって合うの?と思っていましたが、これが不思議と合うんですね。魚だしのスープとホタテという海つながりだからでしょうか。すごく合って美味しかったです。

五所川原へ行った際には是非食べてみてほしいです。

五所川原駅からは五能線ルートを通り、JR快速リゾートしらかみで秋田へと行くことにしました。

約4時間の長い電車の旅ですが、席が広くて快適なので全く気になりませでした。

リゾートしらかみは車内のワゴン販売はないのですが、車内に売店があります。そこでもちろんご当地ビールを購入。

車内での飲食は旅の醍醐味なのです。

このビール自体は結構癖のあるお味でした。

日本海沿いにリゾートしらかみは走ります。

ところどころ、車内で解説アナウンスがつくのもまたリゾートしらかみの魅力の一つでしょか。

途中にある千畳敷という駅ではなんと15分も停車して、外に出て観光までさせてもらえました。すごい神対応ですよね!

直接千畳敷を歩いて、海を眺められるのです。

こんな電車があるなんてびっくりです!

昼過ぎから4時間の列車。途中で夕日が綺麗な日本海を見ることもできました。日本海の景色は太平洋側とはやっぱり違ってすごく新鮮に感動しました。

ぜひ機会があれば、五能線に乗ってみてください。

リゾートしらかみも良かったです。