奥入瀬では、焼山〜子ノ口間の14kmを下流から上流へとウォーキングしました。
5月の新緑の季節の奥入瀬ウォーキングはかなりオススメです。

前日の雨が嘘のように、奥入瀬をウォーキングする日は晴れでした。
奥入瀬のウォーキングは、紅葉の時期(9月)が一番人気の時期らしいです。
奥入瀬では特に紅葉の赤色が綺麗なようで、9月は毎年どのホテルも予約でいっぱいです。
しかし、地元の(宿の)方に聞いてみると、9月はとても寒く、日によっては雪も降るので、ウォーキングする気候としては・・・と表情を曇らせていました。
地元の人も一押しの季節は5月のGW明け。
GWほど混んでもいないですし、6月の梅雨の時期のように雨が続くこともありません。
5月の新緑の季節は緑がとってもみずみずしく、雪解け水の冷たく綺麗で、太陽と緑のエネルギーに溢れていてとてもオススメです。
実際に14kmを歩いてみましたが、薄い長袖で歩くとちょうど良い気候で、周りの景色もとても素敵でした。
焼山〜石ヶ戸間は森の散策 人はいない
私たちは、十和田湖の宿に泊まっていたので、十和田湖のバス停から焼山へと向かいます。
JRバスのみずうみ号かおいらせ号で向かいます。運賃は1130円です。
子ノ口から焼山まで、バスで観光名所の解説がつくので、予習をしながらバスの旅を楽しみます。
そして、焼山のバス停へ到着。
駐車場は広いですが、時間が9時頃だったのもあって、ほとんど人はいませんでした。
売店がかろうじて開店していましたが、レストランは開店前。
トイレは使用できます。(ここ大事!)
実は、奥入瀬で14kmウォーキングするときは、意外とトイレに困るので、ここでしっかりと用を足しておくことをオススメします。
焼山停留所の真横には、星野リゾートのホテルがあります。
さすが星野リゾートですね!良い場所にありますよね。
この星野リゾートから歩き始めることになります。
最初は奥入瀬では森エリアと言われるエリアです。
このエリアですが、ほとんど人がいません。
奥入瀬ウォーキングでは、一番人気のあるエリアが、石ヶ戸〜雲井の滝間らしく、次に人気のあるのが少し長い、石ヶ戸〜子ノ口間だからです。
この焼山〜石ヶ戸間は14km歩く方しかこない場所なのです。
道も上の写真にある通り、獣道を少しましにしたような道です。
森の中を散策しているようで、これはこれで楽しいのですが、人がすれ違えないくらいの細い道。とはいえ、私が焼山から石ヶ戸へ行くまでに、人とすれ違ったのは1度だけでした。
途中で、蛇を踏みそうになりました。
上の写真が道の真ん中に横たわっていた蛇です。さすがにびっくりして悲鳴をあげてしまいました。蛇の種類がわからず、怖かったので、蛇が道を横切るまで待機しました。何蛇でしょうか?
とにかくこのエリアは道が狭く、枝や草が道の方へ飛び出しています。また、虫が大量によってくるので、長袖、長ズボン、なるべく肌を出さない格好で散策するのがオススメです。蛇に遭遇したのはさすがに想定外でした。
焼山は奥入瀬の中では下流の方になるので、川幅も結構広く、流れも速いです。
道路からも結構離れた場所を歩くことができるので、都会の喧騒を忘れて森の探検という雰囲気を楽しみました。
上の写真のように、渓流の水を手で触れる場所まで近づくことができます。
まだ新緑の季節で草が生い茂るほどではないので、草木がみずみずしく、ところどころに立てられている草や鳥の解説板を眺め、感想を言い合いながら歩きます。
下流から上流へと歩いているのですが、登っている感覚は全くありません。高低差のない道をウォーキングしている気分です。
ところどころ「素晴らしい!」と思うポイントがあるので、その度に写真を撮るのですが、写真を撮る腕がないせいか、実際の美しさ、ダイナミックさに比べると写真に撮ると100分の1以下の魅力しか伝わりません。
空気もとても綺麗で、虫もうるさいくらい大きな声で鳴いています。
下流から歩くことによって、渓流が少し上方向に見え、とても綺麗です。
やっぱり下から上に見上げた方が綺麗なんですよね。
流れが激しい場所もあります。
自然のダナミックさを感じますね。
石ヶ戸〜子ノ口間は観光ポイント巡り
徐々に道も歩きやすい道へと変わっていきます。
そして焼山から大体5kmほど歩いたところで、石ヶ戸へ到着です。
ここは奥入瀬渓谷の焼山〜子ノ口間で唯一の休憩所になります。
観光バスが止まるだけあり、施設もトイレもとても綺麗です。
ここで用を足しておくことがオススメです。なぜなら、子ノ口までの間にもう1箇所あるトイレは、昔ながらのボットン便所だからです。
私たちもこの石ヶ戸休憩所で少し早い休憩をとることにしました。
山菜うどんをいただきます。
奥入瀬渓流を下流から歩きたい方は、ここに唯一ある売店で昼ご飯を食べることがオススメです。なぜなら、子ノ口には売店はあるものの、アイスクリームとコーヒーしか売っていなかったからです。
私たちは食いしん坊ということもあり、運よくこの石ヶ戸休憩所でお昼を食べました。
奥入瀬ビールの生もあるので、観光バスで来られた方は飲んでみるのもオススメです。奥入瀬ビール美味しいですよね!
この売店は多い時には月に300万円も売り上げがあるらしいと、近所の方に聞きました。(地味にすごいですよね!)
たくさん歩いた後のうどんって、どうしてこんなに美味しいのかなぁ〜と思うくらい大満足の食事でした。スープが濃いめだったのは、運動後を見越してのことでしょうか。運動の後は塩分が欲しくなりますからね!
さて、石ヶ戸休憩所で休憩を終え、残りの約9kmを歩き始めます。
ここからは観光名所が盛りだくさんです。上の写真は石ヶ戸の瀬。
観光ポイントには、この写真のように木の立て札が立っているので、わかりやすいです。
泡しか見えないくらいの激しい流れですね。
途中で、倒木なども何箇所も見かけます。これは自然に倒れたのかは、ちょっとわからないですが、かなり雰囲気があります。「もののけ姫」の世界に来たようで一人興奮していました。
こちらは馬門岩。
写真ではうまく撮れなかったのですが、切り立った崖がすごく高いのです。落石注意ですね。この岩が落ちてきたら〜なんて考えたら怖くて近くを通ることはできません。
こちらも有名な、阿修羅の流れ。
阿修羅のような激しさの流れだったと思うのですが、結構近くから見下ろすことができます。
激しいですね。渓流の中にはところどころ浮島のように岩があり、それにも草木が生えています。
これが芸術作品のようにとても素晴らしいのです。まるで自然の盆栽のようですね。
カメラで綺麗だなというポイントをいくつも写真にするのですが、どうもこのダイナミックさが伝わらないです。
やっぱり視界がワイドでないことと、音がないことでしょうか。動画撮影したいくらいでした。
渓流とほぼ同じ高さの道をウォーキングできるのが、この奥入瀬渓流の良いところです。
水が多い時はどうするんだろう?溢れるのかな?などと心配になってしまうくらい、道と渓流が近いのです。
こちらは千筋の滝。
細い千本の筋のような滝ですね。(そのまま!)ダイナミックさではなく、可愛らしさが特徴です。
まるで水が噴き出しているかのようなダイナミックな滝もあります。
つい見とれてしまいました。
この辺りになるとだいぶ道が舗装されているので、歩きやすいです。
苔の生えた木の橋です。
階段も木でできていて、さらに苔に覆われているので、雰囲気があります。
この苔は自然に覆われたか気になるところです。
ダイナミックな渓流の上の橋も歩きがいがあります。
歩道は車道とは10mも20mも離れている場所も多いので、車の音などは気にならず、360度渓流の音に埋もれるような世界を楽しむことができます。
友達に勧めるのであれば、奥入瀬は絶対に徒歩ですね。
こちらは有名な雲井の滝。
この滝はほぼ唯一、滝の近くまで歩いていくことができます。足元はあまり良くないですが、ぜひここも近づいてほしいスポットですね。
雲井の滝の近くへ行くと、そのダイナミックさに圧倒されます。ダイナミックな滝の近くに寄れることってほぼないので、貴重でした。
まるで渓流の上を歩いているかのように、渓流とほとんど高さの差がない橋です。
こちらは玉簾の滝です。
この滝は車道にあるので、かなり前から車道を歩いていないと近づくことができません。
私たちは歩道ばかりを歩いていたので、この玉簾の滝だけは近くで見ることができませんでした。(バスから撮った写真です)
まるで玉が転がるように見える滝ですね。
不老の滝です。縁起が良いですね。長生きできそうな滝ですが、木が生い茂っていて、歩道から滝までの距離もあり、見えにくかったです。
こちらは九段の滝。これも結構近い場所まで近づくことができます。
近づいて見上げる滝はダイナミックです。
そしてこちらが銚子大滝です。
こんなに幅が広い滝を見たのは初めてです。すごい音で、近くの人の声が聞こえないほど。滝から溢れ出るしぶきで、虹がかかっていたのも綺麗でした。
これがおそらく奥入瀬渓流の上流の有名スポットです。圧巻、の一言。
近くによると水しぶきがかかります。
シャワーのようで気持ちよかったです。
このあたりになると、すでに14kmウォーキングも終盤戦です。
足が疲れてきた上に、最後の数kmだけはやけに登りくだりが多いのです。
足が痛くなってきていました。
川幅は狭いのですが、岩が大きく、さらに渓流の傾斜がきつくなっているのがこの辺りの特徴ですね。
そして、14km歩き終えてたどり着いた場所が、子ノ口の休憩所。
9時10分頃焼山を出発し、子ノ口へたどり着いた時間は15時10分頃でした。
途中、お昼を食べた時間もありますが、だいたい6時間くらいかかったことになります。
この日の歩数は3万歩を超えていました。
流石に足には疲労が蓄積されていました。
とはいえ、気候も暑すぎず、寒すぎず、天気もよく、奥入瀬の草木で直射日光が遮られていたので、とても爽快な気持ちで歩き続けることができました。
歩き終えてみると14kmはあっという間ですが、達成感と共に、やっぱり14km歩いてよかったなという感動がじんわりと心に広がりました。
子ノ口の売店ではバスを1時間ほど待ちましたが、売店にはお土産とアイスクリーム、コーヒーしか売っていなかったので、ちょっぴり悲しかったです。できれば豚汁とか暖かいスープを置いておいて欲しかった。
奥入瀬渓流はかなりオススメなので、近くへ寄った際には是非14km歩いてみてほしいです。
間違いなく、また行きたくなる場所でした。
十和田湖周辺は、神社巡りと湖畔の散歩
十和田湖周辺は今はほとんどお店が閉まっています。
観光といえば、まずは神社巡りですね。
まずは十和田神社から。JRの十和田湖バス停から5分程度歩いた場所にあります。
近いですね。案内板もあるので、迷うことはないです。
鳥居をくぐり、森の中へ。
神社の手前の手水舎には、龍の蛇口。十和田湖の神様は水神さまをイメージしたのでしょうか。
水神様は龍神様のことなのかなと思います。
そこから階段を登っていきます。
少し雨がぱらついた後だったので、階段は滑りやすくなっていました。
神社の階段は1段1段の高さがあり、急なことが多いです。
階段の奥に見えてきたのが、十和田神社です。
歴史を感じさせる佇まいです。ここで参拝をします。
十和田神社に向かって右の方角へ歩いていくと、十和田占場があります。
かなり急な階段を登っていかないといけません。
足元が危ない上に、「クマの出没注意」の看板が出ていたので、クマにも注意する必要があります。
登ってみる価値はありますが、結構大変なので体力のある方限定ですね。
登りきった場所にある神社から梯子を降りると、占場があるのですが、今は占場には行くことができないようになっています。
是非ともみてみたかっただけに残念ですが、梯子がかなり急なので、解放したらけが人が出てしまいそうだなという気もしました。
神社のお参りを済ませてから、十和田湖の湖畔を歩きます。
十和田神社のすぐ近くの湖畔には、十和田湖観光で昔から有名な乙女の像があります。
かなり大きな像ですね。乙女が載っている台だけで、人の背丈くらいの高さがあります。
そのあとは、静かな十和田湖を眺めながら、湖畔散歩を楽しみました。
遊覧船も出ていましたが、今回は乗りませんでした。
歩き疲れたあとは、お酒で乾杯!
旅行に行くと必ず、その土地にしか売っていないと思われるお酒を楽しみます。
こちらのリンゴ酒もアルコール度数は意外と高いのですが、甘くてさっぱり飲みやすく、歩き疲れた体にジワ〜っと染み込みました。