台湾の特急と言われる自強號を使い、時には普通列車を使い台湾を一周しました。
台湾はおおよそ九州と同じくらいの大きさです。はじめは余裕かなと思っていましたが、実際に体験してみるとなかなかの強行スケジュールでした。
約19日間で一周したからです。
ルートは、台北〜台中〜嘉義〜台南〜高雄〜花蓮〜台北です。
各都市は1泊〜3泊くらいして余裕があるときは近郊都市まで少し足を伸ばしたりもしました。
台湾の自強號は、昔の日本の特急のようで、外観はレトロな雰囲気です。車内も昔の列車を思い出し、乗っていて懐かしさを感じました。
座席の下に足置き場がついているのは特に懐かしい感じがしますよね。座席の色合いもまさに昔の日本を感じさせるものでした。
自強號で台北から台中まで2時間15分
最初に自強號へと乗ったのは台北から台中まで約2時間15分の旅でした。
チケットは台北駅の窓口で買いました。(窓口の方は英語が話せます)
チケット代は375元(1元3.8円計算で1425円)です。座席は指定です。
移動する日の朝チケットを取ったのですが、2人分のチケットを取り、隣の座席でとることができました。
私が座席番号23、母が21でした。21と23が隣の席になります。隣の座席でも数字が連番じゃないのは日本と違って面白いですよね。
台北車站から電車に乗ると30分ほどでお弁当売りのカートがやってきました。
母が「弁当!」と言って呼び止めると、売り子のおばさんが「BENTO?」と返し、そこで弁当を買う会話が成立しました。
台湾でも「べんとう」で通じるのですね・・・。
お弁当のお値段は80元(1元3.8円計算で304円)です。日本の車内売り弁当の半額以下ですね。
弁当の上に箸とナプキンが付いています。
弁当の表紙は上の写真です。レトロなパッケージですよね。
お弁当の中身は上の写真です。右上の野菜炒めは野菜と塩と油だけの味なのですが、「久しぶりに香辛料なしの野菜炒めを食べたな〜」と少ししか日本を離れていないにも関わらず、日本を懐かしく感じました。
ご飯の上には大きなチキンのから揚げ、下にハム、左側には豆腐、そして魚の練り物を揚げたものと煮卵ですね。台湾の定番メニューだなと感じました。味も普通に美味しくいただきました。八角が少し強めかなという印象でした。ボリューム満点です。
そんなお弁当を食べていると、続々と途中の駅で乗客が増えてきます。
台北駅では6割くらいの乗車率だったものが途中で満席になりました。
食べ終わったお弁当箱は途中でゴミ回収の方が来てくれたので、助かりました。
そんなこんなで電車に揺られて2時間15分、時間に遅れることなく台中駅へ到着したのです。
(上の写真は旧台中駅です)
自強號で台中から嘉義まで1時間10分
台中で3日の滞在を終えた後、またまた自強號で嘉義へと向かいました。
台中の駅の中で何か食べ物でも買おうかと思ったのですが、改札を入ってみると売店などは何もなく、完全に失敗してしまいました。
仕方なく自強號が到着するまで駅にある椅子に座って待つことにしました。
台中から嘉義までは約1時間10分くらいです。
電車の運賃は224元(1元3.8円計算で851円)です。
自強號が台中に着くとたくさんの人が降りてきました。席が一気にガラガラになりましたが、台中から乗る人も台中で降りた人の半分くらいの数はいたように思います。
座席には足置き場が付いているのですが、やはり足置き場に足を置くと楽だなと感じます。足が浮腫みにくくなるように思います。
台中から嘉義は思った以上に近かったので、移動が楽でした。
嘉義駅はレトロな造りで、素敵な駅でした。
普通列車で嘉義から台南まで1時間13分
嘉義から台南までは普通列車(Local Train)で行きました。
本当は自強號で行こうかと思ったのですが、移動日の朝、チケット売り場へとチケットを買いに行ったところ「指定席が取れないよ」と言われました。聞いてみると普通列車でも1時間13分で行けるとのことだったので、普通列車のチケットを買いました。
電車に乗っていると途中で車掌さんがチケットを切りに回ってきます。悠遊卡(Easy Card)を利用の場合には、車掌さんが持っているカードを読み取る機械の方へ悠遊卡(Easy Card)を差し出します。車掌さんに切符を切ってもらう子供の時以来、すごく久しぶりでワクワクしてしまいました。
切符のお値段は90元(1元3.8円計算で342円)です。改札機を通さずに有人出口を通ると、上のようにスタンプを押してもらえるのでチケットを手元に残すことができます(スタンプは自分で押せと言われることもあります)
ローカルの電車の頻度は20分〜30分に1本くらいだったように思います。適当な時間に駅へ行き列車に乗ったのですが、座ることができました。
台南から高雄へ行くも電車を間違える
台南から高雄方面へ行く時も普通列車で行きました。台鐡は座席指定なしで良ければ、悠遊卡(Easy Card)で乗ることも可能です。普通列車には指定席はありませんので、今回は悠遊卡(Easy Card)で乗りました。
何気なく列車に乗ったのですが、列車を間違えて沙崙行きへ乗ってしまいました。沙崙とは高鐡台南駅のことで、高雄へ行くルートとは違います。途中で分岐するのです。
沙崙の駅員さんから教えてもらい、中洲駅へと戻り、屏東駅行きへと乗り換えました。台南から高雄へ普通電車で行く場合には注意が必要です。
沙崙駅行きではなく、屏東駅行きや潮洲駅行きの列車に乗るように、目的地の確認をしっかりすることをお勧めします。
しかし、電車を間違うのも旅の醍醐味という感じもあり、のんびりと高雄方面へ向かいました。
私たちは高雄に行く前に左營蓮池潭へ行く予定だったので、高雄駅の1つ前の左營駅で降りました。運賃は台南から56元(1元3.8円計算で213円)くらいだったと思います。電車への乗り間違いがなければ1時間程度で着くそうです。
やはり台湾の鉄道は運賃が安いので、気軽に移動ができるのが嬉しいです。